from 一心塾 ー 心身教育研究所 ー

カウンセリング、フォーカシング、仏教、ヨーガ

ちょっとだけがんばるコツ

 「がんばる」とか「がんばって」という言葉が、人によっては辛く響く場合があるので、あまり使われなくなってきたように感じています。

 でも、がんばりたいこともあるんですよね。そういうときに「がんばれ」と言ってもらうと励みになることも確かです。だから本人ががんばっているときは「がんばってるね」と言い、「がんばりたい」と表明しているときは「がんばれ」と言い、くたびれた感じのときは、がんばれとは言わず、「大変だね」とねぎらうのが良いのではないでしょうか。

 最近は私は、いまブームでもある筋トレをしていますが、例えば腕立て伏せで何とか10回できるところを、休み休みでもがんばって12回やると、次の日、10回やることが楽に感じられます。力がついたんだ、と嬉しくなりますし、達成感を感じます。

 新聞を読むにしても、専門家が寄稿した長い文章などは無視したくなりますが、ちょっとがんばって読むようにすると、だんだん抵抗なく読めるようになります。筋肉と同じように読書力がついてくるのだと思います。

 同じように、ちょっとめんどうだとか、自分には無理だと避けてしまっていることでも、ちょっとずつがんばることで、言い換えれば、ちょっとずつ向き合うことで、必ず進歩していきますし、それには満足感も達成感も伴います。それがちょっとだけがんばるコツだと思います。子どもにもそのように伝えたいですし、高齢者にもそのように伝えたいです。何歳であってもがんばることは可能だと思います。