from 一心塾 ー 心身教育研究所 ー

カウンセリング、フォーカシング、仏教、ヨーガ

因果を見るということ

 因果というのは原因と結果です。因果を見るというのは、原因と結果のつながりについて観察し続けるということです。

 私はくしゃみが出やすい体質のようで、風呂上がりにしばらくすると立て続けにくしゃみが出ます。すると頭が熱くなってボーとしてしまいます。夏場はそんなことはありません。つまり、「湯冷めをすると、脳が急に冷えないようにくしゃみが出るのだな」と、因果が繋がりました。するとやることは一つです。湯上がりに暑いなと思っても、早めに上着を着るようにしました。

 くしゃみにも感謝です。人間の体はうまくできていると思います。しかし因果を見なければ、せっかく備わった生理的な機能を無駄に発動させて、くしゃみを悪者に捉えてしまいかねません。

 湯冷めしないようにするなんて、子どもでも知っていることですが、観察力を常に働かせて、あらゆるものに因果を見るようにすれば、これまでの習慣的にやっていたことが少しずつ修正されます。

 人間関係においても因果を見ることが大事です。人間関係も私たちはほとんど習慣的にこなしています。どうも相手を好きになれない、違和感が残るなどの感覚を持ってしまう場合があると思いますが、こちらがどんな心持ちで相手に接しているかというところに原因を求めてみると、なにかが見えてくるはずです。