from 一心塾 ー 心身教育研究所 ー

カウンセリング、フォーカシング、仏教、ヨーガ

思考は酸素を消費する?(ヨーガ教室での講話より)

 ヨーガ教室の最後の15分は呼吸法と瞑想です。呼吸法は2種類。左右交互ふいご呼吸と左右交互鼻呼吸です。ふいご呼吸は素早い呼吸なので、血液中の酸素濃度を高めます。するとその後しばらく無呼吸状態になります。この時、非常に集中力が高まり、またとても良い気持ちになります。
 続く交互鼻呼吸では片側からゆっくり吸って、止めて、反対側からさらにゆっくり吐きます。これも非常に集中力が高まります。
 そして瞑想に入り、しばらく呼吸を観察しています。このとき呼吸が次第にゆっくりになっていくことを体験します。ところが集中が途切れて雑念に覆われてくると、呼吸も普通の状態に戻っています。呼吸を観察できている間は余りものを考えていないので、それで恐らく呼吸がゆっくりになるのではないでしょうか。考えるというのは酸素を消費するものだなと思います。パソコンのCPUもそうですよね。ちょっと負荷のかかる仕事をさせると、熱くなってくるので、電力を消費しているのでしょう。
 考えないでいいときは、考えずにいられるということ。これがいざ考えるときにちゃんとあたまが働くためには重要ではないでしょうか。