from 一心塾 ー 心身教育研究所 ー

カウンセリング、フォーカシング、仏教、ヨーガ

相手に理解と受容を期待しない

 家族や職場などの身近な人間関係において、私たちは相手に自分のことを理解して欲しい、受容して欲しいと無意識的に期待するようになる。だから相手がそうしてくれないと相手に対して何となく腹を立てたりする。不安になったりする。そして相手が自分のことをどう思っているのかということが非常に気になる。そのことで不登校になってしまう子どももいる。
 私たちは理解と受容に関して相手に一切期待をしないと心に決めた方が良い。理解してくれるかどうかは相手に任されていることだが、もし理解されたいと思うなら、的確な自己表現に努めなくてはならない。それを怠りながら相手に期待している人が非常に多いように思う。それは甘えなのである。
 きちんと理解され、その上に人付き合いのマナーを守っていれば受容もされるだろう。マナーも守らずに受容を求めるのは当然甘えである。
 理解と受容をほとんどの人が期待しているのだから、これを読んだ人は今日から相手を理解・受容する人になったらどうだろうか。そのような行為を慈悲という。慈悲の人は最も理解・受容される人に必然的になるだろう。