私たちは感情を消化したいという欲求を持っている。自分で消化できなければ他者に感情をぶつけたり、癒してもらおうとしたり、いろいろと無意識に画策しているものだ。他者に向けられたそれらの行為を総称して「甘え」といっていいかもしれない。
つまり甘えが満たされないということは、感情が消化されずに溜まるということだ。また自分で消化できるなら他者に甘える必要がない。しかし他者と関係を持たなければ消化できな感情(例えば寂しさなど)もあるので、すべての感情を自分で消化することはできないだろう。それでも大半を自分で消化できるなら、人間関係はあっさりと楽なものになる。