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from 一心塾 ー 心身教育研究所 ー

カウンセリング、フォーカシング、仏教、ヨーガ

自己イメージとのつながり

 私たちは誰かとつながっていること、いろいろな人と仲間であることを心の底から求めている。それを否定してニヒルになっている人もいるが、やがてはつながりの大事さに気づかざるを得ないのだ。
 我々団塊の世代の次の世代は「しらけ世代」といわれた。熱くなることを避けて、ややニヒルに構えていたものだ。その結果は自己愛の増大に過ぎなかった。自己愛、つまり自己イメージと強くつながることで安心を得ようとする甘えの形態である。孤独を愛するなどという30年前にはかっこよく聞こえたセリフも、時代が言わせたことであって、フォーカシングの結果出てきた言葉ではないだろう。
 仏教心理学においては自己は私たちから真の自由を奪う牢獄である(『自己牢獄を越えて 仏教心理学入門』)。本来存在しないのに、満たされない甘えを補うために作らざるを得ない架空のイメージなのである。それは大きなフェルトセンスといってもいい。そして他のさまざまなフェルトセンスに強い影響を与えている。
 もしきちんと誰かとつながり、仲間もいるなら私たちは自己を手放すことができる。次第に自己愛的な様子が減ってくるとさらに仲間は増えていくだろう。
 「龍馬伝」を見ていると、坂本龍馬という人は自己のない人であったと思われる。