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from 一心塾 ー 心身教育研究所 ー

カウンセリング、フォーカシング、仏教、ヨーガ

自己と自我、そして自分

 自己というのは「私」に関するひとまとまりのイメージです。肉体はもちろん自己と言えますが、ときに「自分の足が自分の足じゃないみたい」なんていう感覚に陥ることがあります。それはコントロールを失っているということです。
 つまり自己というのは「私」によってコントロールできる範囲のことを言うと考えて良いのではないでしょうか。すると、自由自在に動かせる私の車も自己であると言えます。そうやって自己は拡大していきます。
 自我というのは自己と非自己の境界に存在する機能であると私は考えています。自己を球とすると自我はその表面に存在し、非自己を自己化しようとしたり(つまりまだコントロールできないものを思い通りにしようとしたり)、かかわりたくない相手(非自己)を遠ざけようとしたりしています。また非自己を自己化するときにさまざま技術を習得したりするのも自我の役割です。
 ついでに「自分」と言うことも考えてみましょう。これは自己と非自己を分かつ境界という意味であると考えるのが一番スッキリします。よくできた言葉であると感心します。「自分」というのは自己であり、その表面に存在する自我も含めて言い表せる便利な言葉なのです。
 「私はこう考える」とは言えますが、「自己はこう考える」とはいいません。でも「自分はこう考える」とは言えるのですから、「自分」というのは「私」を客観化した言葉なのです。しかも自己と自我をひっくるめて言い表している。こんな言葉が外国にあるでしょうか。