from 一心塾 ー 心身教育研究所 ー

カウンセリング、フォーカシング、仏教、ヨーガ

一心塾だより

一心塾だより 第14号

体験的傾聴 フォーカシングは、私たちが自らの感覚を羅針盤として物事に対処したり、生き方を決めることができるようになるための、この上なく重要な技術と知恵です。その習得に際して確実に掴み、意識化できるようにしなければならないのが、「今この瞬間の…

一心塾だより 第13号

ジェンドリンの思い出 フォーカシングの創始者ユージン・ジェンドリンが今年5月1日に亡くなって、日本フォーカシング協会(http://www.focusing.jp/)のニュースレターには前号、今号と追悼の文章が数篇ずつ寄せられています。ジェンドリンから掛けられた印…

一心塾だより 第12号

いつもフォーカシング・サンガに参加してくださる方が、セッションの中で「自分は波を受ける岸になる」と表現されました。私は感想として、「岸は、陸と海の境界、つまりエッジ。そこには貝とかカニとか、いろんな生物が生まれ育つところ。とても豊かなとこ…

一心塾だより 第11号

「悟り」とフォーカシング 秋本番ですね。リンゴ、栗、柿、ピオーネ、色とりどりの果物が店先に並んでいるのを見るだけで幸せを感じます。僕は食べ頃のキウイを二つ買い物かごに入れ、明日の朝食の満足感を想像します。 「僕はキウイが好きだ」と思うとき、…

一心塾だより 第10号

8月5日のフォーカシング・サンガではペアになって10分ずつ、フェルトセンスを掴んでそれと対話する練習を取り入れてみました。参加者が増えてきたこともあって、しっかり体験し、スキルアップしていただくために今後も試行錯誤しつつ定着させていきたいと思…

一心塾だより 第9号

気持ちをつぶやこう 誰でも家族や知人の中に、こちらの気持ちによく気づいてくれる人、気づいてくれにくい人をそれぞれ何人かずつは思い浮かべることができるでしょう。日本には察する力を尊ぶ文化があるので、気持ちによく気づける人は良い人に見られ、そう…

一心塾だより 第8号

自己肯定感について 対人恐怖というのは日本人に特有の症状であることをご存知でしょうか。また最近の国の調査によると、「自分のことが好き」と答える日本の若者は45%、他国は約80%と著しく日本の若者が低い結果になっています。この二つのことは恐らく関…

一心塾だより 第7号

無心 瞑想のときにでてくる様々な想念は、マインドフルネスを保つには邪魔になるけど、無視するにも忍びないという思いがあって、大変難しい問題だと感じてきました。しかし座禅や瞑想の専門家がこれについて言及しているのを滅多に目にしません。つまり想念…

一心塾だより第6号

サンガの中でいろいろ質問をいただき、答えながら「あー、これ大事だな」と思うことがいくつかありました。 まず、フォーカシングで伝え返しするとき別な言葉で言い換えてもよいかという質問。これは相手が使った言葉を確実にそのまま伝え返せる技量をまず鍛…

一心塾だより 第5号

瞑想をきちんと習得したいと願う人達が最終的にたどり着く一つの仏教経典があります。「アーナパーナサティ・スッタ」(漢訳名:安那般那念経)です。「マインドフルネス」という言葉を世界に広めたベトナム出身の仏教僧ティク・ナット・ハン師はこれを「呼…

一心塾だより 第4号

☆リスニングについて☆ 3月19,20日と二日に渡ってみっちりフォーカシング・サンガを行いました。多分にリスニングの訓練にもなったと思います。フォーカシングの場面と通常の相談場面とは趣は違うのですが、フォーカシング的な聴き方が活かせる部分は多くあり…

一心塾だより 第3号

「メメントモリ」 メメントモリとは「いつか死ぬことを忘れるな」という意味のラテン語です。30年前に私もインドでヨーガの師に言われたことがあります、「自分の葬式のことを思え」と。それから仏教僧になったこともあって、死のことはずっと思索を続けてき…

一心塾だより 第2号

ヨーガの「戒(かい)」について ヨーガのアーサナ(ポーズ)、呼吸法、瞑想についてはよく知られていますが、実はヨーガの修行にはその前段に「戒」があります。禁戒と勧戒に分かれ、全部で10項目ありますが、今回は禁戒の第一番「非暴力」について考えてみ…

一心塾だより 第1号

皆さんこんにちは。一心塾 塾長の土江正司です。この度、メールマガジン「一心塾だより」を始めることにしました。ヨーガ、フォーカシング、仏教など、心身の健康に関する話題、一心塾(心身教育研究所)が主催または関係するイベントの案内、ホームページ上…