from 一心塾 ー 心身教育研究所 ー

カウンセリング、フォーカシング、仏教、ヨーガ

フォーカシング

フォーカサーの集い in しまね

8月24日(土)、25日(日)の二日間、島根県民会館にて「フォーカサーの集い in しまね」が開催されます。全国からフォーカシングの愛好者、研究者が集まり、様々なワークを参加者と共有します。 24日(土)の10:00~12:00は一般公開ワークショップですので…

現実認識を歪める思考を見極める

前回はネガティブ思考やポジティブ過ぎる思考の止め方について書きました。簡単に言えば、「この思考は現実認識を歪めている」と気づいて、呼吸にしばらく集中することで平常心に戻るよう日々練習するのみです。 やり方は簡単ですが、私たちはそのような思考…

思考や行動を歪める感情の取り扱い 一心塾だより 第30号

不安、自己否定、怒り、無気力、執着、嫉妬、孤独感、劣等感、自責感、めんどくさい、自己憐憫・・・ネガティブ感情を挙げたらキリがないのですが、これらは強い引力で心を引きずり込み、思考や行動を歪めます。逆に「自分は何でもできる凄いやつだ」、「皆…

「甘えとストレス」 一心塾だより 第29号

3月に『甘えとストレス』という本を上梓しまして、私としては2冊めの著書となりました。1冊めは『こころの天気を感じてごらん』で、こころの天気描画法について書いたのですが、なぜか後半の第2部は「甘え論」になっています。こころの天気を描くとどうし…

マインドフルネス・ヨーガ (一心塾だより28号)

今なされている心身の活動に100%集中し、自分が今何を行い、何を感じているかにしっかりと気づいていることを「マインドフルネス」(以下、MF)といいます。 例えば食べているときに、食べることのみに集中します。しかしそれでも「噛むこと」という動作へ…

フォーカシングにおけるマインドフルネス

今なされている心身の活動に100%集中し、没入することを「マインドフルネス」(以下、MF)といいます。 といっても我を忘れているわけではありません。ちゃんとその活動を行っていることに自分で気づいています。 例えば食べているときに、食べることのみに…

フェルトセンスと体験過程 (一心塾だより 第27号)

「よくわからないけど、何だかモヤモヤするような感じが胸の奥の方にある」というように、フェルトセンスがすでに感じられているとき、フォーカシングの手順としては、それがどんな事柄と関連したフェルトセンスなのか問いかけたり探ったりしてみます。また…

あなたはどう変わりたいのか?

「教育は変化を求める」という命題をもう少し考えてみたい。 変化を求めるのが、他者や組織であればきついストレスを感じることになる。時々は暴力を伴うこともある。学校で体罰、会社でパワハラが無くならないのは、変化を求めているからに他ならない。もし…

変化を求める教育と、自発的変化を促すカウンセリング

私が力を入れて行っているフォーカシング・サンガでは、安全・安心ルールというものがあって、「守秘義務」、「どんな気持ちも尊重する」、「変化を求めない(心が自発的に拓ける過程を尊重し、支援する)」となっている。 中でも「変化を求めない」というこ…

「一致的応答」 一心塾だより 第26号

相手の気持ちが楽になり、自然な変化が促される対話法として二つの態度があります。 一つは相手の身になって聴く、共感的傾聴。もう一つは共感的傾聴を一区切りした後に、自分の心に湧き上がっていることを相手に伝えること。こちらの方は「一致的応答」と名…

一心塾だより 第25号「哲学カフェ」

新年明けましておめでとうございます。 昨年は皆さまにとってどんな一年だったでしょうか。今年はどんな一年になりそうでしょうか。 僕は、昨年は「哲学カフェ」と出会った年でした。だんだん参加者も増え、12月には20人で「生きがいって何?」というテーマ…

心の非暴力

ヨーガの根本経典と言われる『ヨーガ・スートラ』にはヨーガの修行の8段階が示され、その最初の段階として禁戒が説かれます。 禁戒は5つあり、その最初が「非暴力(アヒムサー)」です。有名なガンジーの非暴力によるインド独立運動は、ヨーガにおいて最初…

論理と共感の際どいバランス

先日、杉田議員のLGBT批判に反駁して、自らが同性のパートナーがいることをブログで公表した日本文学者ロバート・キャンベル東大名誉教授ですが、ラジオのインタビューを聴いていて、その言葉が非常にフォーカシング的で感銘を受けました。氏のブログを読ん…

傾聴に必要な二つの力(一心塾だより 第24号)

「東ロボくん」をご存知でしょうか。東大合格を目指すロボットなのですが、このプロジェクトを率いた新井紀子先生の目的は、AIにできなくて人間にできることは何か、を明らかにすることでした。それが「意味を理解すること」つまり「読解力」だと言うのです…

ロジャーズの3条件とフォーカシング

有効なカウンセラーであるための中核的な条件として、ロジャーズが「自己一致」、「無条件の肯定的関心」、「共感的理解」という3条件を示したことは非常に有名で、ロジャーズ派のカウンセラーはこれを金科玉条のごとく守ろうとしてきました。 「自己一致」…

リラックスして考える ― セルフ・フォーカシング ―

今の体験に常に気づきながら行う一心塾のマインドフルネス・ヨーガ。プログラムの最後は当然マインドフルネス瞑想です。 物音に気づき、呼吸に気づき、姿勢に気づいています。しかし一切の善悪判断や好き嫌いの感情にはまり込まないようにしています。もちろ…

体験過程尺度について

リスナーをする上でも、日常で人の話を聴く際にも、以下の「体験過程尺度」*を知っておいて、それに当てはめながら話を聴く習慣をつけると、フォーカシングの理解やリスニングの上達に役に立つと思います。 <出来事中心の段階> 1,(体験過程尺度が非常に…

詩とフォーカシング

NHKラジオの第2放送でカルチャーラジオというのをやっていて、毎週木曜日は「文学の世界」です。この1~3月は批評家・随筆家の若松英輔さんが「詩と出会う 詩と生きる」というテーマでお話されていますが、今日はその第1回目をちょっと引用させていただ…

創作について思うこと

「こころの天気描画法」を学校などでよく行うものですから、私は多くの子どもの描画に触れてきました。絵というものは、今のその人の心の状態がほんとうによく表れるものだと思います。子どもたちがお絵かきをとても好むのは、表現したいという純粋な欲求か…

「悟り」とフォーカシング

秋本番ですね。リンゴ、栗、柿、ピオーネ、色とりどりの果物が店先に並んでいるのを見るだけで幸せを感じます。僕は食べ頃のキウイを二つ買い物かごに入れ、明日の朝食の満足感を想像します。 「僕はキウイが好きだ」と思うとき、僕はキウイが好きな「自分」…

自己肯定感について

対人恐怖というのは日本人に特有の症状であることをご存知でしょうか。また最近の国の調査によると、「自分のことが好き」と答える日本の若者は45%、他国は約80%と著しく日本の若者が低い結果になっています。この二つのことは恐らく関連があるのだと思い…

無心

瞑想のときにでてくる様々な想念は、マインドフルネスを保つには邪魔になるけど、無視するにも忍びないという思いがあって、大変難しい問題だと感じてきました。しかし座禅や瞑想の専門家がこれについて言及しているのを滅多に目にしません。つまり想念は「…

フルーツイメージ法

「桃イメージ法」という、トラウマケアの方法をフォーカシングにもとづいて開発したのだが、これは僕が「心は桃のようなもの」という詩を作ったのがきっかけ。でもあれから色んな人に、「心を果物にたとえたら何?」と尋ねたら、「みかん」「りんご」「いち…

ぴったり言葉のワーク

毎月行っているフォーカシングの研修会、「フォーカシング・サンガ」では、最近「ぴったり言葉のワーク」を毎回行っています。フォーカシング・サンガでは8人位で輪になって座り、その中で語り手と聴き手の二人が、ちょっと向き合うようにして座り、フォーカ…

心の成長

皆さま、ゴールデンウィークをいかがお過ごしですか。 私はなんの予定も立てず、ふらっと山を歩いてみたり、読書したり、畑をいじったり、長めの瞑想に取り組んだりと、のんびり過ごしています。 新緑の山で風がそよぐと、とてもやさしい気持ちになります。…

マインドフルネスとフォーカシング

この3月に創元社から『マインドフル・フォーカシング』という本が出た。アメリカのフォーカシング指導者でチベット仏教に造形の深いDavid Rome氏が満を持して著した本だ。私のフォーカシングの師匠である日笠摩子先生と友人の高瀬健一氏が訳してくださった…

こころの天気瞑想

今日のヨーガ教室では「こころの天気瞑想」を実践していただきました。アーサナを45分行って、呼吸法を5分、その後次のように教示しました。 「気持ちをうまく表現できるとスッキリするものですが、言葉ではなかなか表現できないし、伝える相手がいないこと…

フォーカシングとマインドフルネス

昨年、長野県の戸隠での「フォーカサーの集い」にて「フェルトセンス再考」というタイトルで出店したところ15名ばかりの方がおいでくださり、熱い議論が展開した。続く大正大学で行われた日本人間性心理学会でのシンポジウム、「仏教と心理学が学び合う」で…

フォーカシング・サンガ、今回の収穫

1泊2日のフォーカシング・サンガ(出雲)が終わりました。今回の収穫。 フォーカシングの練習において、語り手と聴き手に対し「語り手が一番言いたかったことにたどり着くように共同作業してください」と指示すると、割と上手くたどり着いた。最終的に目指す…

フェルトセンスは「空」・・・その4(formed sense)

フェルトセンスは二つの意味で捉えられている。これがフェルトセンス理解の混乱を招いている。 フォーカシングに長年親しんでいる人は「状況に対するからだの反応」をフェルトセンスと捉えている傾向があり、割と経験の浅い人は「からだに感じられる違和感」…